チン日本紀行 5日目
「後の絶叫」(阿蘇の絶景)

ふと熊本に幼馴染が住んでいたことを思い出し、彼女のところへ電話を掛けてみた。折りよく電話口には彼女が出た。
博多に来ていることを話すと、彼女は「久しぶりに会いたいわ。是非こっちへ来てよ。案内するから」、「でも旦那は?」と聞くと「今東京へ出張中なの。うちの旦那ったら仕事の都合で留守の時が多いのよ」と言った。彼女の旦那は役人で、今は熊本へ赴任中であった。
彼女とはもう10年以上も会ってはいない。昔の彼女はどちらかというと、小柄でぽっちゃりとした可愛らしい感じのする娘であった。

改札口を出ると、彼女は微笑んで立っていた。以前の可愛らしい面影はそのままで歳より大分若く見えた。中年になったというのに、かえって色気が加わって魅力的でもあった。彼女に子供がいないというのも一因なのかもしれない。
とりあえず水前寺公園へ行った。名前の通り水の美しい庭園であった。歩きながら私達は昔話に花を咲かせていた。
私は「暇だったら温泉にでも行かないか」と聞いた。彼女は「そうね、たまには不倫するのも悪くはないわね」と屈託なく笑って、「阿蘇はどう。いい温泉があるわ」と言った。

阿蘇の風景は雄大であった。彼方には噴煙を上げている山が見えている。絵葉書で見た写真そのものの景色であった。
その夜、私達は「内牧温泉」という所に泊まった。以前に「夏目漱石」「与謝野晶子」らの文人も泊まったことがあるらしく、由緒ある温泉地らしい。旅館も所々に建ち並んでいて、結構にぎやかな温泉地であった。

部屋に通されると、いきなり彼女は私に絡まってきた。欲求不満なのか随分積極的である。私は丁寧に着ている彼女の衣類を脱がして行った。しばらく愛撫を続けていると、彼女は身体を震わせ始めた。「イクー、イクー」と彼女は大声で叫んでいた。私は少し驚きながら行為を続けていた。
こんな大胆な彼女を見たのは初めてであった。
【2007/05/19 20:14 】 | 紀行文 | コメント(0) | トラックバック(0)
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